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ライター標本5・6

インドネシア帰りのかけ出しフリー編集・ライターのブログ

利己主義のすすめ - 自分のために社会を考えよう

社会を考えるのは偽善?

ぼくは政治の話や社会問題の話が好きで、極力相手を選んではいるものの、話す相手によっては空気の読めない人認定されたりする。基本的にこれらの話は「偽善的」であると思われる事が多く、このことを常日頃不思議に思っている。

なぜ社会のことを考えるのが偽善的なのだろうか。

例えば発展途上国の恵まれない子どもの話。「そいつらがどうなったって知った事か、関係ないし」と言われれば、たしかに、直接関係ないかもしれない。そうか、自分たちに直接関係ない、被害者でも加害者でもない事について説教されれば、確かに鬱陶しいかもしれない。自分に関係ない事にがんばれる人を偽善と感じる気持ちについてはわからなくはない。

じゃあ例えば来月選挙が行われる東京都知事選挙の話。「誰が知事になったって、関係ないし」という声が聞こえてきそうだけど、果たして本当に関係ないだろうか。

有力候補の舛添氏の過去発言を拾ってみると、

消費税を15%まであげるべきとか

残業代はいっさいなしの法案作ろう、「残業代が出なかったら、あほらしくてさっさと家に帰るインセンティブ(誘因)になる」とか言ってるわけで。

消費税が8%に上がるだけでも嫌なのに、15%まで上がるのなんか嫌だ。8%になっただけでも、一般的な家庭なら1年で10万円前後の負担増になるという見方が強いらしい。10万円もあったら、ちょっとした旅行やレジャーに出かけてみたり、趣味への投資をしてみたり、子供の習い事をさせてみたり、、と色々な想像をする事ができる。

残業の話にしたって、さっさと家に帰れるような職場の仕組みや雰囲気なら過労死はもともと起きないはず。こんな法案が通ったら残業代は出ないのに、サービス残業を無言のプレッシャーで強いられる人々が続出する光景がありありと浮かぶ。

これって十分に自分たちに関係ある事じゃないだろうか。

正義のためではなく、自分のために

ぼくは善悪の判断ではなく、自分のために政治や社会問題を考えたい。ちゃんと考えないと、知らない間に税金や年金の負担額が上がったりする。それ以外にも不都合なことが起きる可能性がある。

「知ったところでどうしようもないだろ」という声をよく聞く。ほんとうにどうしようもないのだろうか。

現在、若者に比べて年配の方々のほうが投票に行く人数が多い。法律を作るのが仕事である政治家は票が無ければ当選できない。したがって、投票する人のための法律を作りますよ、という態度をとるしかない。

高齢者の票がどのくらい多いかというと、60歳以上だけで4割くらいの票が手に入る。39歳以下の有権者のことなんか切り捨てて、40代以上の人だけのことを考えてれば7割以上の票が手に入るとあればそりゃあ高齢者向けの法律が多くなるのは自然だ。

大学時代からたまにお手伝いさせていただいてる国会議員の方も「けっきょく陳情に来るのは高齢者なので対応せざるを得ない」という。

でも、高齢者は自分たちに都合が良い法律をつくって欲しいから投票に行く。これって自己中心的なのだろうか。断じて違う。民主主義というシステム下では、各々が自分の利益を主張してその落としどころをみつけるものである。

和を尊ぶ社会で生きてきた我々は、自己中心的という言葉に快い響きを感じないが、社会の中で生きていく上で譲ってばかりいられない一線が存在する。それなのに政治や社会問題を偽善的と捉えて参加を放棄しているのは、怠慢でしかない。

本当に自分の利益を考えて行動するべきだ。社会のためでなく、自分のために、自分がどんな状況におかれているかを考えることが必要だ。
これが利己主義のすすめ。

例えば今からでもできること、ぼくがやろうと思っている事

じゃあ何ができるんだよ?と思った方へ。まずは自分がどんな要望を持っているのかを把握する。そしてそういった要望を各地方自治体であったり、自分の住んでいる選挙区の政治家に提案してみてもいいだろう。政治家の側も票は喉から手が出る欲しいので、例えば友達や家族などの有権者5人でも集めれば、丁寧に対応してくれる可能性は高いだろう。

ぼくは自分の利益を考えた結果、若年層の投票率を上げる事が自分の利益につながると考えているので、「政治や社会問題がぼくら|わたしらにどう関係あるの?」という問いの答えにつながるようなエントリを、このリコシュギブログに上げていく。

ちきりんは自分のアタマで考えようと言っててその通りだと思ったけど、その前に。
恵まれない人々のためでも、世界平和のためでも、環境破壊が進む地球のためでもなく、自分のために考えるところからはじめて欲しい。

ぼくは正義の味方になりたいのではなく、ただ自分の生活を守りたいだけだ。