ライター標本5・6

インドネシア帰りのかけ出しフリー編集・ライターのブログ

普通に考えて必要な準備できる人が勝つんだろうな、と感じた話

とある国家資格の試験を受けてきた。

とりあえず申し込んだ後にテキストだけ揃えて勉強した気になり。試験の二日前から必死こいて二夜漬けするという、十数年前から全く進歩しない自分の情けなさを再認識した次第。そしてこの努力の欠如を含めてタイトルの通り、普通のことを準備できる人が最終的には勝つんだろうな、というみもふたもないとりとめのない話をメモしておく。


試験は田舎の大学キャンパスで朝から行われた。普通に考えて、もしくは三分だけでも前日に調べておけばわかるはずだが、キャンパス最寄りの駅周辺には店やレストランは皆無。そしてキャンパス内に小さいコンビにがひとつあるだけ。そう、普通に考えて、昼食時にこのコンビニはとても混雑するだろう。なんなら日曜日なのでコンビニすら閉まっている可能性すらあったわけだ。

そして当日の朝、寝坊に近い時間に起床したぼくは、昼食の準備どころか携帯電話の所在すらわからず、財布とテキストのみもってあわてて家を出た。当然昼食の準備など考えてもいないし、何なら朝飯すら食っていない。

そして昼食の時間。コンビニは混んでるよな…と思いつつ駅の方へ歩いていこうとすると、かなりの人数が同じ方向に歩いていた。普通に考えて、駅周辺にも大した施設はないだろうから、どうせ激込みするだけだろう。そのくらいちょっとググればわかりそうなもんだけど、いつもスマホをいじってる人たちはそんなことも調べないんだろうか。グーグル縛りゲーでもしてるのかな?まあぼくは家にケータイ忘れてるから人のこと馬鹿にする権利全く持ってないんだけど。

そんなことを考えながら、どうせ混んでるなら教室に近いコンビニを選択する。ケータイも持ってないから調べられないし。

普通に考えて混みのコンビニに行くも案の定店内は満員。完全に敷地面積を人の面積が超えるようなグリッドロック状態。そしてパンや弁当の類いは一つも残っていない。しかたなく少しだけ残っていたカロリーメイトと、カップ焼きそばと、当分補給のため甘い飲み物とお茶を買った。

カップ麺を作るためのお湯のスペースも長蛇の列。考えることはみんな同じ。並んでいた、いい年した一見ナイスミドルの白髪男性が「おい、お湯がないんだよ」とこれまた長蛇の列をさばくレジのスタッフに怒鳴っていた。この試験会場には年配の方が多かったのだけれど、この人たち自身もいい年してカップ麺のお湯に困ることなんか想定してなかったんだろうなと思うとむなしい。怒鳴ったってお湯は出ないんだな。

昼食休みの時間が始まった際、教室を出ようとする人が多い中、一割程度の人は、着席していてリラックスしながら持ってきた弁当などを食べていた。普通に考えて、昼食を持ってきた方が負担が少ない。彼らはそれができる人たちなのだ。

またテキストを開いている人は少数だった。普通に考えて必要な準備をできる人たちは、そもそも試験の準備も万端なのだろう。試験の途中、早く解き終わって早期退出する人がちらほらいたけど、そのほとんどが、昼食休みで教室にいた人たちだった。

普通に考えて、休日の田舎の大学キャンパスで、何千人ものメシが準備されているはずがない。だから容易をしておく。普通に考えて、試験の準備や勉強はしておく。

こういった、普通考えて、必要なはずの準備を普通にできる人たちは意外と少ないのだとわかった。だいたい一割くらい。つまり、普通に考えて、必要なはずの準備をしているだけで上位1割くらいに入ってしまうのかもしれない、という割と普通に考えて当たり前のことを再認識した次第。


試験を自己採点した結果、ヤマが結構当たったのに半分以上の科目で基準点クリアできず。

普通に考えて、一夜漬けじゃだめだよな。普通に考えて、必要な準備を続ける一割になるよう頑張ろうかな。

普通に考えて、それが難しいんだろうけど。


普通に考えて、でゲシュタルト崩壊させたかったけど登場回数足りなかったな。