ライター標本5・6

インドネシア帰りのかけ出しフリー編集・ライターのブログ

観光地でスマホ写真撮影しまくるの止めない?

京都御所の一般公開に行ってきた。
ゆったり落ち着いた空間で、文化財を眺めながら過去に思いを馳せる…。というのが一般的な楽しみ方だと思っていたのだけれど、殺到した観光客を見る限りでは、ぼくの楽しみ方は少数派と言わざるを得ないようだ。

ではどのような楽しみ方が一般的なのか。それは見るものすべてを「スマホで写真撮影」することだ。どの文化財の前にも人だかりがあって、そのほとんどの人がスマホのディスプレイ越しに眺めているのだ。個人的な意見だけれど、観光中にスマホで写真を撮りまくるのは、断固やめるべき。理由は2つある。

1:旅の醍醐味はディスプレイに映らない

複数の友人と酒を飲んでいた時に、ふと旅行の話をすることになった。5人いた中で、ひとりだけ旅行を全くしないという人がいて、その理由をたずねてみた。すると「実際に行かなくても写真見ればいいじゃん」と言って他の人から猛反発を食らっていたのが印象的だった。

そう。実際にある場所に行ってみるという体験と、その写真を眺めるのでは全く違う体験であるのは自明の理。訪れた場所を、五感すべてを使って楽しむのが観光の醍醐味。ディスプレイを通して見る風景と、自分の目でじっくり見つめる風景ではまったく別のものである。匂いや音、いや視覚情報にしても、ディスプレイを通すことで抜け落ちてしまう情報は多いはず。
にもかかわらず、多くの観光客は風景や展示物を、スマホで写真撮影するのに必死。まるで写真を撮るのがノルマになっているのでは。

ましてや展示品に関する説明の看板を写真に撮ってる人多すぎ。どうせ後で見ることはないんだし、その場で読んで理解して展示品を鑑賞しないと意味ないのでは。

2:撮った写真はどうせ見返さない

これはみなさんも経験したことがあるかもしれませんが、何十枚、何百枚も撮った写真をすべて見返すことはあまりないはず。
旅行の記録係としてみんなのために撮影をしているのならまだしも、家族や友人と複数名で旅行しているのに、全員が写真をパシャパシャ撮る理由はない。誰かが撮った写真をシェアすればいいだけ。

ということで、観光の際には、スマホのディスプレイを覗き込み続けるのはやめましょう。自分の目で、五感すべてを駆使して、目一杯観光地を楽しんではいかがでしょう…って思うの僕だけ?