ライター標本5・6

インドネシア帰りのかけ出しフリー編集・ライターのブログ

オールドメディアを批判する人たちに聞きたい。オワコンに取り上げてられて嬉しいの?

新聞とか読む必要ないし、テレビも見ない。オワコンだ。

こういった主張をする人たちが一定数いる。また、若くして起業したりする精力的な人々に限ると、こういった意見を持つ人の割合がぐんと高まるような気がする。

ところが、彼らが仕掛けているサービスが新聞記事に取り上げられた場合、喜んで「取り上げられました!」みたいな感じでSNSで拡散してる姿もよく見かけるわけで。

いつもは批判している、オワコンに取り上げられて嬉しいんですかね。そして、オワコンに取り上げられて嬉しいんだとしたら、言動不一致で格好わるいことこの上ないと思うんですが、どうでしょう。

というか言動不一致よりも、新聞含むオールドメディアをオワコン扱いする先見の明のなさが格好わるいのかな。

個人的には、オールドメディアの価値はむしろ相対的に高まっていくと考えてます。キュレーションメディアがのきなみコンテンツ作成に舵をきってる流れで言えば。コンテンツ作成能力で言ったら、新聞社のそれは半端じゃなく高いので。かならずしも紙にこだわる必要はないし。

ただ、質の高い情報を必要としてる人の数以上に、新聞を無理して売ってきたという歴史もあるので、中の人の給料は下がっていくだろうな…。

この記事とか禿同だけど、ぼくはここまで数字に落としこんで考えたことがなかったので、川上さんすげえなって感じ(小並感)。

あなたの子供や旦那が「youtuberになるから学校(会社)やめる」とか言い出したらどうします?

このエントリを3行で書くとこんな感じ。

ノマドマンセー
→多くの力不足フォロワーが悲惨な状態に
→ユーチューバーマンセー←イマココ

ノマド論争覚えてますか?


底辺youtuberの実態【タイトル変更】 - Togetterまとめ
これ読んだ。

1年か2年前に「ノマド」という言葉が注目を浴びたのを覚えているだろうか。

ノマド
ノマド(nomad)は、英語で「遊牧民」の意味。近年、IT機器を駆使してオフィスだけでなく様々な場所で仕事をする新しいワークスタイルを指す言葉として定着した。このような働き方をノマドワーキング、こうした働き方をする人をノマドワーカーなどと呼ぶ。
引用:ノマドとは - コトバンク

ようするに、フリーで何らかの仕事をする人たちのことをノマドとか言ってたわけですよね。ところがノマドと自称していた人たちの仕事が、たまたまソーシャルメディアを使ったPRであったり、ブロガーだったりしたため、「カフェでソーシャルメディアでつぶやいたりすることをお金にしている」ことをノマドと勘違いした人が続出したわけです。
その筆頭が安藤美冬さんやイケダハヤトさんだったかと(うろ覚えなので)。

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百田尚樹著『殉愛』炎上について、問われるべき「ノンフィクション」とは何かということ


読んだ。

『永遠の0』などの著者、百田尚樹氏が最近発売した、『殉愛』という作品。“ノンフィクション”として売りだされたこの本の内容は以下の通り。

関西で絶大な人気を誇る芸能人、やしきたかじん氏が今年の1月に食道がん亡くなった。亡くなるまでの2年間は、食道がんとの闘病生活をしていたのだが、極めて親しい間柄の人以外は、誰も詳細を知らなかった。百田氏が、闘病を支えたという妻のさくらさんに取材をして、誰も詳細を知らなかった、闘病中の2年間を描いた“ノンフィクション”作品だ。

経過を知りたい人はこの記事が比較的わかりやすかったような。

なんで炎上してるの?

端的に言えば、典型的な遺産相続の揉め事で、片方のみに加担したため。
これに尽きる。

やしきたかじん氏は有名芸能人であり、活動の幅広さなどを考えると相当の資産を残したと考えられる。資産家が亡くなった際のつきものといえば、遺産相続に関する揉め事だ。古来より、ミステリー小説でも、遺産相続といえば殺人事件が起こると相場が決まっているほど、揉め事がつきもの。(最近あんまり見かけないな、使い古された?)。

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飲み会フォント事件の結論。新聞広告デザインしてた経験から教える、とりあえずこれ使っとけっていう5つの鉄板フォント


これ読んでめっちゃ同意した。

新卒入社した新聞社で2年半くらい広告のデザインと営業やってたんだけど、視覚効果には、フォント選びは死活的に重要。その意味では、このトゥギャッターのまとめ主に同意すると同時に、普通の人はフォントなんか気にしてないんだな、という当たり前のことに気付かされた。

そんなに当ててほしくねえならもっと難しい問題出してくりゃいいだろ!!
DFP隷書体とDFP流隷体なんてほぼ一発だろうが!!

これとか禿同過ぎて吹いた笑 隷書体わかりやすいし、なぜか飲食店でよく使われてるよね。

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バイラルメディアが嫌われる理由を考えた結果、問題は違法性ではないことがわかった

少し前、ライターがバイラルメディアのひとつを訴えたエントリが話題になった。このエントリがアップされた直後に、多くの便乗記事がアップされた。ぼくもその一人で、こんなのを書いた。
バイラルメディアはのさばり続けるだろうな〜 - リコシュギブログ

バイラルメディアに関しては、やまもといちろう氏も以前から違法性を指摘していたし、ほとんどのメディア関係は苦々しく思っていたはず。やはり他人のコンテンツを盗んで、それを商品として堂々とお金稼ぎをするという、これ以上に「盗人猛々しい」という言葉を忠実に表す状況がかつてあったのでしょうか、と思えるレベル。

しかし「他人のコンテンツを盗んで、それを商品として観客を集め、堂々とお金稼ぎをする」ということに関しては、いま批判を浴びているバイラルメディアだけが罪を犯しているわけではない。例えばラジオ番組を買ってに書き起こしてアーカイブしている「世界は数字で出来ている」「ラジおこし」、プレゼンテーションなどを書き起こす「ログミー」も全く同じ罪を犯している。
更にいうと、いまやネット上のインフラといえるかもしれないほど大きな存在になっている2ch。これだってコンテンツの転載によって成り立っているし、各種2chのまとめサイト、いわゆる転載の転載というもはや一点の曇りもない漆黒、擁護できないサイトも数々存在する。

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